一般的なスキンケア用品は「医薬品」、「医薬部外品」、「化粧品」のいずれかに分類され、効果・効能の範囲が明確に分かれています。
今回は「医薬部外品」と「化粧品」の違いについてご説明します。

「医薬部外品」には厚生労働省が許可した効果・効能に有効な成分が、一定の濃度で配合されています。
積極的に治療に用いられるものではなく、不快な症状の防止や美容目的に使用される製品です。
人体に対する作用が緩和なもので、「肌荒れ・荒れ性」「にきびを防ぐ」「日焼けによるシミ・ソバカスを防ぐ」「皮膚の殺菌」など、効果のある有効成分が配合されている為、その効果を訴求できます。
また「薬用」は「医薬部外品」で認められている表示ですので「薬用＝医薬部外品」となります。

「化粧品」は効能・効果が緩和で、清潔にする、美化する、魅力を増す、健やかに保つなどの目的で使用される製品です。化粧品には、事実であれば標ぼう可能な効能効果が56個決められています。

効果の表現に制限がそれぞれにありますので、一概にどちらが優れているかは比較評価しきれません。
また、成分によっては、美容効果が期待出来るものであっても、医薬部外品で定められた既定の枠に当てはまらない成分も存在しますので、化粧品でも医薬部外品以上に効果期待値が高いものもあると考えられます。

いずれにしても、美容成分の特性に応じた処方設計と、使い心地の良い質感をバランス良く組み合わせることで、製品の真の価値が生み出されるといえます。

医薬部外品や化粧品の枠組みにとらわれず、適切な使用方法で、心地良く、長く愛用できる製品を見つけましょう。